「新しい東北」交流会内企画「東日本大震災からの復興におけるボランティアを考える」(開催報告)
活動の記録 - 2019年02月20日
平成31年2月17日(日)、宮城県仙台市において、「「新しい東北」交流会 ~東北の「今」を知ろう~」が開催されました。
震災から8年が経とうとしている今、被災地が抱える課題にどのように向き合い、どのような展望を描いて課題解決に取り組んできたのか・・・幅広い方々に東北の「今」を知っていただき、今後の「新しい東北」の在り方について考えるきっかけにしたいと、「新しい東北」官民連携推進協議会(事務局:復興庁)主催で開催されました。
いわて連携復興センターは、
みやぎ連携復興センター、ふくしま連携復興センターとの共催、復興庁ボランティア・公益的民間連携班の協力で、
本交流会内の企画として、「東日本大震災からの復興におけるボランティアを考える」を開催し、
東北各地から90名の方々にご参加いただきました。
この企画では、「自発的な意思に基づいて、他人や社会に貢献する多様な担い手やその行為」をボランティアと定義し、以下の通り、4テーブルに分け、岩手・宮城・福島からパネリストにご登壇頂きました。
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■テーブルA:
教育機関(大学)セッション
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□パネリスト:
八重樫綾子氏
(特定非営利活動法人いわてGINGA-NET)
其田雅美氏
(東北学院大学災害ボランティアステーション)
鈴木典夫氏
(福島大学行政政策学類)
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■テーブルB
社会福祉組織(社協)セッション
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□パネリスト:
齋藤穣氏
(岩手県社会福祉協議会)
北川進氏
(宮城県社会福祉協議会)
佐藤めぐみ氏
(福島市社会福祉協議会)
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■テーブルC
非営利組織(NPO)セッション
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□パネリスト:
多田一彦氏
(特定非営利活動法人遠野まごころネット)
藤間千尋氏
(3.11メモリアルネットワーク・公益社団法人みらいサポート石巻)
吉田恵美子氏
(特定非営利活動法人ザ・ピープル)
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■テーブルD
営利組織(企業)セッション
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□パネリスト:
池田亮氏
(いわて生活協同組合)
濱田寛氏
(富士通エフサス株式会社)
佐々木亮氏
(株式会社NTTドコモ)
なかでも、NPOのテーブルから
「災害が起きた後は、幅広い支援が必要となるため、ボランティアを受け入れる団体同士で情報を共有することが重要である」
「地元の社会福祉協議会とすぐに連絡を取り合って、ボランティアの受け入れを連携して行った」
などの話が共有されました。
また、大学テーブルからは、「県境を越えた大学間の成果共有の場がなかったからいい機会になった」との声がありました。
本企画を通して、
行政、社協、NPO、企業、大学と、様々なセクターが日ごろからコミュニケーションを取り合い、関係性を構築していることが、災害時や復興への歩みに必要不可欠である。ということが共通認識の一つになったかと思います。
参加者を代表して、特定非営利活動法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の明城さんより、「復興創生期間があと2年の中で、震災復興の一連の流れを抑え、平時の取組に活かす、裾野を広げていくスパイラルにする取り組みが必要」というコメントも頂きました。
いわて連携復興センターは、様々なセクターが参加できる場づくりや、ネットワーク構築に向けたサポート、災害時に動ける仕組みづくりなどを引き続き行なってまいりたいと思います。
また、宮城・福島の連携復興センターさんらとも協力し、県境を越えてつながる事が出来る機会づくりもしていきたいと思います。