第7回仮設分科会を開催しました
活動の記録 - 2011年12月22日
平成23年12月22日(木)15:00~18:00
主催:ジャパンプラットフォーム、いわて連携復興センター
場所:コテージかしわぎ「遠野麦酒苑」
現地で支援活動を行っている団体と、震災復興へ向けた各団体の取り組みについて
情報交換を行っている仮設分科会。
本日は、23団体40名の方々が出席してくださいました。有難うございました。
各団体の自己紹介後、地域を色々な形で盛り上げながら活動する支援方法として、
特定非営利活動法人遠野まごころネットさんと、特定非営利活動法人まちづくり・ぐるっと大槌さんから
事例発表をして頂きました。
まごころネットの多田さんからは、
地域全体で、仮設住宅居住者を含む被災者の方々を見守るようなしくみ作りの事例について
発表して頂きました。
「地域の支え合いや地域事情と外部の力の融合による地域づくりを行う必要があり、
地域・仮設に特化した支援ではなく、皆が当事者意識を持ち、今回の震災復興に向けて
取り組まなければならない」
「『地域』という捉え方で、地域の特徴を生かしながら外部支援と共存していくことによって、
地域が地域をケアする形が出来てくる」
と陸前高田の上長部地区で取り組まれた地域づくりについてお話して頂きました。
ぐるっとおおつちの小向さんと千田さんからは、
復興への取組として人形作りを取り入れた事例発表をしていただきました。
また、復興きらりん商店街で、支援団体が活動できる拠点を作るとのことでした。
そして、暮らしの足にと大槌町内で本日から「幸せ乗合タクシー」が
運行するとの情報提供も頂きました。
特定非営利活動法人夢ネット:岩城さんからは、
「被災者支援と同時に、地元の震災前からある団体や震災後に立ち上がった団体への支援が大事だと思う。」
「在宅や民間の貸家に入っている被災者が集まれる場やイベントする場所が必要。」
とのご意見を頂きました。
また、震災の影響で全線運休している三陸 鉄道南リアス線の盛駅を活用した、
『ふれあい待合室』がオープンし、ここを拠点に色々なイベントをしてほしいとの
情報提供も頂きました。
その他、色々な団体より情報提供を頂きました。
いわて未来づくり機構の鎌田さんからは、「いわて三陸 復興のかけ橋」プロジェクトについて。
このプロジェクトは、震災の主に「つなぐ」という役割を担って活動しており、
岩手の情報発信として活動を開始したそうです。
岩手県復興局生活再建課の鈴木課長からは、被災者の生活再建についてと、
岩手県保健福祉部地域福祉課からの情報提供で
自殺や孤独への対応や自殺防止対策について発表して頂きました。
岩手県内のうつ傾向にある方は、世帯所有者の方の件数が増加傾向にあるそうです。
① 早い段階での気付きと声掛けが重要であり、無理に聞きださないで傾聴に徹する。
② 専門的知識の必要な相談は専門家の方へ繋ぐ。
ことが重要だそうです。
地元が地元をサポートする体制は、とても参考になりました。
外部からの視点も大切ですが、伝統文化、風習、地元ならではのやり方もあるので、
双方が歩み寄ってオープンに、復興へ向けて取り組まなければならないと
再認識させられました。
また、連携会議だけではなく外部の人が入れるオープンな場が必要であり、
地元主体の活動へ転換するにはどういう手法が良いのか、今後の課題であります。
今後も、忌憚なく意見交換が出来る場としての仮設分科会であるように、会議の為の会議ではなく、
意義ある会議であるようにしたいと思いますので、皆様のご協力お願いいたします。
ご参加いただきました皆様、有難うございました。