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告知

2月1日、盛岡で「内陸避難者支援における意見交換会~現状と今なお残る課題~」を開催しました。岩手では、東日本大震災津波を機に県内陸部に避難する方々を支援する支援団体間の顔の見える関係構築や互いの活動を情報交換する機会として、2012年10月より「いわて内陸避難者支援ネットワーク会議」を定期的に開催しています。
震災10年目以降から会議の中で、被災者の新たな課題等が複数の団体より聞かれ、震災に起因する課題を抱えた方々のニーズはより複雑化・複合化しています。そこで、内陸避難者支援における現在の状況と課題を、広く関係者で整理・共有し、今後の活動において必要な視点や支援のあり方について意見交換を行う場を設定しました。

当日は、まず3者から現状をお話しいただきました。
▶もりおか復興支援センターより、内陸避難者支援から見える現状やニーズの変化など
▶岩手県復興防災 復興くらし再建課より、いわて被災者支援センターが行う相談対応等から見える現状やニーズの変化など
▶岩手県社会福祉協議会より、生活支援相談員事業や被災者実態調査から見える避難者・被災者の状況など

これを受けて「複雑化した課題に対応するために必要な視点や取組は何か?」をグループに分かれて意見交換しました。「第2期復興・創生期間」の終了が2年後に迫る中、どの団体も復興財源で対応してきた機能の中から、今後も必要と見込まれる部分をどう継続できるか、に頭を悩ませています。復興から平時へと仕組みが切り替わることを踏まえて、シームレスであり、柔軟であり、包括的な支援体制を構築するにはどうあればよいのか。長い目で見て、「被災者を取り残さないためにできること」を行政・社協・NPOが同じテーブルで話し合う機会となりました。