岩手県滝沢市を拠点に活動する「特定非営利活動法人いなほ」をご紹介します。
震災後の平成27年6月に設立された団体で、みんなの「居場所」づくりを応援する活動に取り組んでいます。
【活動内容】
■内陸避難者の居場所づくり~内陸避難者の支援~
内陸避難者の居場所づくりと避難者から一住民への意向を応援します
■認知症、障がい者の居場所づくり~社会的孤立を防止しよう~
年齢や障がいの有無に関わらず、生きがいを持って生活が送れるよう
それぞれの居場所づくりを応援します。
■シニア世代の居場所づくり~充実したセカンドライフを応援~
内陸避難者の居場所づくりとして、10月26日、紫波町公民館にて、
いなほ主催の岩手県内陸避難者交流会「サロンにおじゃまin紫波」が開催され、取材させていただきました。
「サロンにおじゃまin紫波」とは、滝沢市内に避難されている方が他市町村で開催している
避難者交流サロンに出向き、市町村を越えた避難者間の交流を図るというイベントです。
実施にあたり、いわて連携復興センターも後援として、地域で活動している団体をご紹介するなど
協力させていただきました。
今回は、紫波町で活動している「大槌の会」の皆さまとの交流企画でした。
「大槌の会」とは、紫波町内に住む大槌からの避難者等で構成されており、毎月最終週の月曜日に
公民館に集まるサロンをこれまで9回実施されているそうです。
「あのカドにあった○○商店知っている? 私、その店の横に住んでいた」「うわー!懐かしい!!」
「あの人どうしてる?」「息子さんのとこで生活しているらしいよ」などなど....
当日は、内陸避難者等24名が参加され、久しぶりの再会に涙する方や地元大槌の大槌弁での会話に
懐かしむ方など、皆さん2時間の交流会を存分に楽しまれておりました。
これまで沿岸で隣近所に住んでいた方であっても、震災で離れば離れになってしまった後は、
その後の状況もわからず、連絡を取ることが出来なかったそうです。また、連絡先を知っていても、
互いの心境を気にしてしまいさらに連絡を途絶えてしまっていたそうです。
そうした方々が、サロンを通じて、再度交流を持つことができるきっかけになったようです。
今後は、11月に奥州市内の避難者と滝沢市内の避難者の交流を企画しているそうです。