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研修実施

7月18日(土)に盛岡市・岩手県産業会館で開催された、
「一人ひとりが大事にされる災害復興法をつくる会」主催のシンポジウムに参加しました。
本シンポジウム開催にあたり、いわて連携復興センターも協力させていただきました。

「一人ひとりが大事にされる災害復興法をつくる会」とは、
現在の法律では大災害が起きた際、被災者に対する災害法等では制度から漏れてしまったり、
被災者が生活を再建するための制度が整っていないという現状を踏まえて、大規模災害が
どこで起きても、被災者が生活を再建するためには人に寄り添った「法」が必要だという
思いを共有する人々が集まり、結成された会です。


当日は、行政やNPOなど約70名ほどが参加し、
被災者の暮らしを再建するための具体的な制度を模索しました。

はじめに、吉江暢洋氏(弁護士/岩手弁護士会)から基調報告があり、被災地の現状が報告
されました。今までの取り組みや我々がやらなければならない課題などが共有されました。

続いて、「在宅被災者をめぐる現状として」というテーマで、一般社団法人 チーム王冠の
伊藤氏、公益財団法人 共生地域創造財団の多々良氏、宇都 彰浩氏(弁護士/仙台弁護士会)
から現状報告がありました。


後半のパネルディスカッションでは、「在宅被災者をめぐる現状と課題」と題し、
パネリストのチーム王冠 伊藤氏、共生地域創造財団 多々良氏、弁護士 宇都氏、弁護士 津久井氏らが
今回の東日本大震災での在宅被災への支援が乏しい現状や、今後起こりうる災害時に想定される課題を
話し合いました。
「首都直下型地震が起きると、在宅被災者がたくさん生まれる。」「在宅被災者を被災者として認めてほしい。」「諦めたら終わり」などの意見が出されていました。


また、「一人ひとりが大事にされる災害復興法をつくる会」のホームページが完成されたとのことです。
今後のシンポジウム等の予定や、活動の様子を確認することができます。
こちらも是非ご活用ください。http://hitorihitori.jp/