1月29日(日)、JCN3.11の今が分かる会議テーマ2復興まちづくりの現在地~11年目の現状と課題~を開催しました。
東日本大震災から11年目が経過し、被災地では人口減少、高齢化、若者の減少による担い手不足や基幹産業衰退、関係人口の創出、地域活力の発掘などまちづくりにおいてさまざまな課題が挙げられており、まちの賑わいを取り戻すために一からまちづくりに取り組む地域も多くあります。復興から今、そして将来のまちづくりに取り組む方々に被災地の今の現状をお話いただき、皆様と一緒に考えていきたいと思い、企画・開催をいたしました。
登壇者として、岩手から 一般社団法人マルゴト陸前高田の古谷恵一さん、宮城から一般社団法人イシノマキ・ファームの 高橋由佳さん、福島から 一般社団法人双葉郡地域観光研究協会の山根辰洋さんにご登壇いただきました。
まずは、お三方からそれぞれ現在の活動の原点となったきっかけや活動に至るまでの様々な出来事、地元の方々との関わり方、そして、現在の課題などについてお話いただきました。
岩手・宮城・福島と、活動している地域も、現在の活動も違いますがお三方に共通していたのは『地元の方々の巻き込み方の巧みさ』です。
・地域を歩くと、価値の高さを実感する。地域を歩くことが地域を守ることにつながる。
・空地になった場所や、被災した人・場所に、灯をともすように新しい風を入れていきたい。
・過去と未来との融合。観光産業が発展することが地域の平和的な発展につながる。
そしてこれらを、地域のなかで、世代を超えて、「バトンを引き継ぐ・バトンをつなぐ」というお言葉でした。
復興の課程は地域によって様々ですが、そこに暮らしている人々を巻き込んでこその『復興』であり、それが『地域の価値を上げる』ことになり、結果、『まちづくり』につながっていくことを実感しました。
また、後半のいわてタイムでは大槌町移住定住事務局の伊藤将太さんに、3年目を迎える大槌町の取り組みをご紹介いただきました。
最後に、岩手県沿岸部で活動している団体さんや取り組みを、カテゴリー別にご紹介する『じゃじゃん』として、動画にまとめたものを皆さんにみていただきました。
こちらが、URLです。よろしければ、是非ご覧ください。
https://youtu.be/Tlkw3w2RnGM
いわて連携復興センターでは、東日本大震災全国支援ネットワーク(JCN)の岩手担当として、これからも『いわての今』を全国の皆さまへお伝えし、宮城・福島の活動団体や人々とをおつなぎする役割を担っていきます。そして、コロナ禍が段々と落ち着いた、この春こそ、たくさんの方が岩手に足を運び、岩手で活動しているたくさんの団体の皆さまへ、会いに来ていただければ嬉しく思います。