社会が抱える根の深い課題。東日本大震災以前から岩手にはそのような課題があった。
そして震災の影響により、さらに複雑に絡み合うそれは、地域に、NPOに、いま大きな試練を与えている。
去る1月28日、第9回現地会議in岩手(主催:JCN,共催:いわて連携復興センター)が開催された。
「フェーズの変化を捉え、社会課題解決に挑む」というテーマのもと、50団体64名が集結した。
前半は、資金支援団体の視点でフェーズの変化を見つめ、これからNPOが向かう道に光を照らした。
後半は全国で社会課題解決に挑戦し続けるトップランナーから、そのポイントや手法を学んだ。
「孤立防止の見守りとコミュニティ形成」「過疎化・少子高齢化」の2つの課題を取り上げ、
岩手でも今後一層顕在化してくる話題に、来場者も熱心に聴き入っていた。
震災以降、その支援団体が学びつながる場として機能してきた現地会議において、
震災以前からの課題にアプローチしたこともフェーズの変化なのかもしれない。
そしてこの冬を越えれば、
3度目の春がくる。