HOME > 研修報告 > 8月20日東日本大震災に関する書類・写真の整理・保存講習会に参加しました。

研修報告

8月20日岩手県庁12階特別会議室にて、国立国会図書館主催の「東日本大震災に関する書類・
写真の整理・保存講習会」に参加しました。
この研修会は、国立国会図書館が東日本大震災に関するアーカイブ活動支援の一環として
東京に続き、岩手で開催したものです。

講師である、災害アーカイブの専門家・田中洋史氏(長岡市立中央図書館文書資料室主査)より、
被災者支援活動の過程で生じる書類や写真等の整理・保存のノウハウをお話しいただいたほか、
避難所資料を用いたワークショップを行いました。


避難所資料の収集においては、何百年も前の文書に記された地震や津波の記録によって、
災害規模や避難方法に関する貴重な知見が得られていることから、
今回の東日本大震災においても災害と復興を語り継ぐことが重要であり、
そのためにも被災地域の人たちに負担をかけないようにすることに気を配りながら、
資料情報と現状の記録が必要とのお話がありました。
また、様々な活動と関係団体と連携しながらの
地域に根ざしたアーカイブ機能の構築についてもお話をいただきました。


現在、国立国会図書館と総務省では、東日本大震災に関するデジタルデータを一元的に
検索・活用できるポータルサイト「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ」(愛称:ひなぎく)を
平成25年3月7日(木)より公開しています。
*国立国会図書館東日本大震災アーカイブひなぎくの保守・運用は公開当初より全て
国立国会図書館が行っています。
http://kn.ndl.go.jp/
みなさま是非ご活用ください。

※アーカイブ(archive)とは、「記録や資料などをひとまとめにして保存すること」や
「そのようにまとめられた資料群のこと」、さらには「その保存場所や保存機関のこと」を表します。
多くの場合、公共性が高い資料(古文書・公文書・文化遺産の映像など)について言います。