10月3日岩手県立生涯学習推進センターにて、「復興協働セミナー ~協働のススメ~」が
開催されました。主催は岩手県教育委員会、いわて連携復興センターも共催団体とし、
企画から協力させて頂いておりました。
当日は、市町村教育委員会の生涯学習・社会教育関係職員等40名程が参加されました。
前段のパネルフォーラムでは、「内陸避難者支援の現状と今後の方向性」と題し、
コーディネーターにNPO法人いわて地域づくり支援センター/常務理事 若菜千穂氏、
パネリストに一般社団法人SAVE IWATE、花巻市役所防災危機管理課、きたかみ復興支援協働体から
それぞれ違った立場(目線)で活動から見た現状と今後についてお話頂きました。
SAVE IWATEさんでは、もりおか復興支援センターを拠点に東日本大震災の影響で
内陸に避難されている方々のサポート事業を行っています。
「震災当初は、今日明日を生きるための物資支援等が必要だったが、震災から3年半が経過し、
被災者・避難者の方が抱える悩みは複雑化・深刻化してきた。特に、生活再建が出来ない方への
支援が難しくなってきた。孤立しないように、かつ依存しないように支援しているが、
生活困窮者は資金力、行動力、情報を取る力がない方が多い。
そこをどう支援していくかが今後の課題。また、生活困窮者は、震災が原因ではなく、
元々震災前からの問題が可視化・顕在化してきたのかもしれない」と
支援活動から見えてきた現状と課題をお話ししてくださいました。
後半のポスターセッションでは、SAVE IWATE(盛岡市)、紫波ボランティアグループ
てんとうむし(紫波町)、ゆいっこ花巻(花巻市)、おらが大槌夢広場(大槌町)、
桜ライン311(陸前高田市)からそれぞれの活動紹介紹介と、今後内陸地域に住む人が
どういった支援や参画ができるかをお話してくださいました。
その後の講演では、「福島の今~故郷で生きることから見えてきたこと~」と題し、
コミュニティコーディネーター 鎌田 千瑛美氏よりお話しいただきました。
内陸にも沿岸から避難されている方も多くいらっしゃいますが、
震災から時間が経つにつれ、同じ岩手の沿岸地域の現状が把握しづらいということがありました。
まずは、内陸地域で特に社会教育関係者の方々に沿岸の現状を知って頂き、
今後の支援活動を始めるヒントに繋がったのではないかと思います。
また、開催にあたりNPOと行政の共催という事で、今後の更なる連携促進にもなったと思います
また、岩手県生涯学習情報提供システム「まなびネットいわて」では、『復興に駆ける』にて
復興支援活動に取り組む団体の取材記事を掲載しています。
是非、皆さんご覧くださいませ。
http://www2.pref.iwate.jp/~hp1595/