10月9日に岩手県立生涯学習推進センターにて開催された、岩手県教育委員会主催の連携協働セミナーに
参加しました。このセミナーは、NPOの活動や取組を社会教育関係職員が知ることにより、人材育成や
地域課題解決に向けた取組を協働で進める足がかりとすることを目的に開催され、セミナー当日は、
企業・行政・大学・NPOの関係者が多く受講されました。
午前中は、NPO法人神戸まちづくり研究所 理事長の野崎隆一様の講演で、
【地域が元気であり続けるために】というタイトルで阪神淡路大震災以降の兵庫県の復興事例や、
現在取り組んでいる気仙沼での支援活動についてお話しいただきました。「地域が元気であり続ける
ためには、『育成』より『覚醒』。地域の担い手を育てることも必要だけど、同時に地域に目を向け、
関心を持って取り組む意識を覚醒させることが必要」という野崎氏からの言葉が印象的でした。
午後からは、ポスターセッションとミニワークショップが行われました。ポスターセッションでは、
内陸部や沿岸部で若者を巻き込みながら活動している6団体より、活動の取り組みをより分かりやすく
紹介していただきました。岩手大学三陸復興推進機構地域コミュニティ再建支援班の船戸氏からは、
山田町で取り組んでいる「いちび支援」を通じた地域コミュニティの活性化についてお話頂きました。
「いちび」とは「青空市」のことです。仮設住宅で孤立が問題視される中、月に一度開かれる
「いちび」を通して、地域のつながりを深め、コミュニティの基礎として定着させる取り組みについて
お話頂きました。
次に【人材育成を促すために必要なことは】というタイトルでミニワークショップを行いました。
「なぜ人材育成を行うことが必要なのか」という問いに対してさまざまなセクターからの意見が出ました。
今後もいわて連携復興センターではセミナーに参加しスキルアップを図るとともに幅広い分野の方に
復興に関心を持っていただけるよう発信していきたいと思います。